巻末の解答

勉強したこととか、旅行したこととか、好きなアイドルの話とか

数学つながりの友人について

友人の結婚式に行ってきた。

正直なところまさか招待してくれるとは微塵も思っていなかった。

大学時代に疎遠になり8年ほど連絡すら取っていなかった。

今日はそんな友人の結婚式に行って思ったこと・思い出したことを残しておこうと思う。

数学つながりの友人について

知り合ったきっかけ

高校時代に「ELCAS」と呼ばれているとある学外活動に参加していた。

どんな活動かと言うと、高校2年の1年間、ほかの高校の学生数人と一緒に大学の先生・院生の指導のもと数学の勉強をしていた。

www.kyoto-u.ac.jp

この一年間は本当に楽しかった。

自分が好きで好きで仕方がない数学。

それまで共有できる人は少なかったけれど、この活動を通して知り合った友達とはいろんなことを共有できた。

今回の結婚式の新郎(M君)もここで出会った。

わりとすぐに仲良くなれた。

将来の夢が僕と同じく数学者だったこともあり切磋琢磨できるような気がした。

大学

M君も僕も同じ大学の同じ学部を目指していた。

M君は現役合格。

対して僕は1年浪人しても受からなかったので大阪の公立大学に通うことに。

大学が別で学年も違うこともあり、またM君の勉強のスピードが異様に早いこともあり僕はすっかり置いていかれた。

 

M君の専門は微分幾何学

これは微分積分を使って空間や図形の性質を研究する数学の一分野。

僕は箙(えびら)の表現論。

これは・・・・(なんて説明したらいいんだろう)

とにかく専門が大きく違ったこともあり、さらにM君の話がついていけなくなった。

 

大学も違う、学年も違う、専門も違う。

そんなこんなで段々疎遠になってしまった。

 

その後、風の噂でM君が一般企業に就職したと聞いたときはさすがに驚いた。

「日本で一番レベルが高いと言われている数学の研究所に所属してたよな・・・?」

そんな彼でも就職したのか。

一体何があったんだろうと気にはなりつつも、久しぶりに連絡をとって聞くようなことでもないような気がしてしまい特にアクションは起こせなかった。

数年ぶりに

今年の2月に唐突にM君から連絡がきた。

どうも結婚するらしい。

正直びっくりした。

一体何年連絡をとっていなかっただろうか。

少し落ち着いたころにやっと「結婚おめでとう」という言葉が打てた。

 

結婚式の招待は二つ返事で受けた。けれども同時に若干の不安要素も頭に浮かぶ。

この年で彼女もいない(なんなら彼女がいたこともない)と言うと、周囲の人間からいろいろ批判を受けることがある。

「結婚式に行っていろいろ言われたら嫌だなぁ」と不安が頭をよぎりはしたが、それはそのとき考えよう。

結婚式

挙式

チャペルでの挙式ではあるが神父も出てこない。

こういうのもあるのか。

聞くと人前式というらしい。

挙式は楽しかった。

新郎・新婦が趣向を凝らした笑いあり・涙あり(笑い泣き?)の式典が終了。

そしてチャペルの扉が開き退出を促された外へ出ると・・・

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なんとこの景色。

すごっ!!

この広いベランダにてフラワーシャワー、写真撮影、ブーケトスなどなど。

(一体いくらするんだろうか・・・)

毎度のこと自分には一生発生しないイベントだなと思い知らされる。

披露宴

挙式が終わったので続いては披露宴。

最前列の席に通された。

自席に置かれていたメッセージカードを何気なく開くとこんなことが書いてあった。

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まだ僕に対してこんなことを思っていてくれていたとは。

たったこれだけのことだけど、もう一度大学時代のように数学の勉強に取り組みたいと思った。

 

同じテーブルにはM君と同じく(上にも書いた)ELCASという活動で知り合った友達。

私生活に関して根掘り葉掘り聞かれることもなく、懸念していたことは杞憂に終わった。

それどころか、みんな昔と変わらずくだらない話でたくさん笑えた。

 

新婦および新婦側ご友人による吹奏楽ファーストバイト、お色直しの衣装色あてゲームなど。

どれも盛り上がるイベントばかりで素敵な結婚式だった。

それにしても。

大多数の人間がこんなイベントをこなしていることに驚愕してしまう。

 

披露宴を終えて

とにかくみんな元気そうだし、みんな昔とひとつも変わっていなかった。

二次会に参加できない僕はここでみんなと別れた。

「また飲みに行こう。話したいことがたくさんある。」

「次は忘年会しましょう」

どうもお世辞ではなさそう。

お誘いがきたら極力断らず、機会をみて自分からも誘ってみよう。

 

最後に新郎に挨拶。

僕「お疲れ様でした。二次会に行けず申し訳ない。」

M君「これからはもっと会おう。話したいことがたくさんある。」

僕「うん。」

喧嘩もしてないのに仲直りしたような妙な感覚。

 

僕に話したい数学の話っていったいどんなことだろうか。

果たして聞いてわかる内容なんだろうか。

 

わからなくてもいいか。

また勉強すればいいや。